後輩教育は自身の能力向上になる

看護師も長く勤めると、自分と同じように新人が入ってきます。
そうなると、今度は自分が教える番になります。
つまり、後輩が出来るということです。
人に教えるという事は、自身が学ぶ事よりもとても難しい事です。
仕事をすべて把握しているのはもちろんの事、時間をかけて根気強く、相手の目線になって丁寧に分かりやすく伝えなくてはなりません。
普段使っている専門用語も、新人相手には通用しません。
あなたが新人の時にもすんなり出来た事が、なかなか出来なかったりもします。
後輩も人それぞれで、覚えるスピードが遅かったりどんなに教えても伝わらないという場合にも、いつも怒ってばかりでは反感をかうばかりですし、優しく教えれば覚えるわけでもありません。
相手の性格や現状のレベルに合わせて教育の仕方を変えたり、工夫してサポートしていく事が大事です。
どんな人でも、始めは何度も失敗していき、悩みます。
そこで、先輩のあなたが経験に基づいて的確な指示を出していく事で、少しずつ成長していきます。
それが、自分にとっての勉強になり、看護師としてのスキルアップになります。
そして、ただ仕事を教える事が先輩の役目ではありません。
職場での空気作りも、仕事のやりやすさにも繋がります。
それ以外でもコミュニケーションを取り、今後も長く切磋琢磨する仕事仲間として良い関係を作る事も必要です。
時には、一緒に呑みに行って悩みや不満を言い合うという事も、信頼関係を築くにはとても重要です。
それが積み重なって安心して仕事を任せていけるようになり、看護師として一人前に育っていくでしょう。